上顎洞ガンとのお付き合い その9

明日はMRI検査です。鼻が両方詰まっており、炎症の鼻汁がすごく出る状態で行っても

良い結果がみられるのか大変疑問です。早く、良くなってほしいものですが、一向に良

くなる方向にいっていないみたい。陽子線治療が終わってから約3か月目が一番のピー

ク思っていたが、どうもそうじゃないみたいだ。視力もだいぶ落ちてきたみたい。舌の

感覚もどうもおかしい。ただ、気力だけはまだ残っているから大丈夫だ。

経過観察中は今のところ、何もすることがない。異変が起こらないか観ているだけであ

る。まったく、まどろこしい。体に異変が起こらないだけ善しとする。

 

上顎洞ガンとのお付き合い その8

陽子線治療担当の先生は受診したその日から治療前の準備及び検査が遅すぎると感じ、

口腔外科へ直接電話して下さり、4日後の診察を今すぐこれから受診するよう取り計ら

ってくれました。どうも、そんな悠長なことはでなかったようです。歯科口腔外科で

マウスピースを作らないと陽子線治療の設計図作成ができないとのことです。マウスピ

ース製作、頭部固定用治具製作、この2点が出あがって、CTにてどの角度から照射した

らよいのか設計するみたいです。病気は待ってくれません。陽子線治療の先生は結構無

理して、治療法を考えてくださりました。

抗がん剤を投与したその日から、陽子線治療が始まりました。抗がん剤の副作用はすご

ーく大変でした。口がまづく、吐き気がし、果物位しか食べられなくなりました。約10

間入院しました。この間も土日祝日を除いて毎日陽子線治療が行われました。陽子線治

療は大体3分弱の照射。他の人は照射時間は判らないようですが、私の場合、陽子線が

眼球の近くを走るので雷の光のごとく判るのです。陽子線治療は全く痛くも痒くもあり

ません。ただ、眼球の底を光が走るので失明の心配があります。ただ、先生曰く左目は

判らないが、右目は先ず大丈夫だからと・・・。

2回目の抗がん剤の投与が3週間後にあり、また、食欲不振になり、10間入院。後は

陽子線治療の計画回数及び線量 70.2GyE/26回を行って経過観察へ移る。

昨年の8月3日に最終陽子線治療が終わってから現在に至る。体調に余程の異変がない

限りこれといった治療はなし。ただ、陽子線治療の後遺症対策として、ヘパリン類似ク

リーム、点眼薬等を使用しているが、直接の鼻の炎症を治す薬ではない。

癌が無くなったのかどうか? 不明の状態。PETでの検査でも、炎症が反応しているので、

癌が本当になくなっているのかどうかは判らない。炎症が収まればハッキリとした答え

が出ることでしょう。

鼻の詰まりと鼻汁を何とかしてほしいと思う毎日です。こんな状態だと働きにも出かけ

られず、今後の生活のことが精神的に苦痛となります。

その時になって判ること、健康ですね。 

 

 

 

 

上顎洞ガンとのお付き合い その7

続きです。大学病院での診察はカルテを渡して後、1週間後に行きました。受診即答

ガンです。上顎洞ガンです。ステージⅣbです。余命はこのまま放置ですと半年です。

治療方法は手術です。等言われ、今後、手術の前の検査をいろいろとおこないます。と

のこと。約1カ月掛かって検査も終わり、手術の打合わせ時に先生が言われるには、こ

の上顎洞ガンの手術は大変難しいです。鼻の部分を切り、頭の部分も切り開き、場合に

よっては眼球も摘出しなければなりません。従って、今回の治療は陽子線治療が適切と

思いますので。こちらの治療方法でおこないますと言われ、訳が分からない状態で先進  

医療をうけることになりました。余談ですが、ずーっと若い頃、自分は手術で高度治療

を受ける予感めいたものがありました。現実になるとは・・・。

今日はこの辺でおしまい。

 

上顎洞ガンとのお付き合い その5

経過観察中。上顎洞ガンとは一体何なんだろう。医学的にいろいろ述べられているが当の本人には何だかサッパリ分からん。ただ、陽子線治療を行って、ただ今、頻繁に膿を混じった鼻汁がすごーく出る。また、はなが詰まったままである。仕事をしたくとも鼻が詰まったままなので口で息をする状態。少し、体力を使う運動は大変つらい。こんな状態が何時まで続くのか・・・。ああ、今日も一日が過ぎた。上顎洞ガンになって少し判ったことは、気力が大きく上下することです。気力が落ちると全てのことがしたくなり、最終的に生きることの気力がなくなります。すべての欲望は気力の上に成り立っていると思われるのですごく大事なことと思います。