陽子線治療担当の先生は受診したその日から治療前の準備及び検査が遅すぎると感じ、
口腔外科へ直接電話して下さり、4日後の診察を今すぐこれから受診するよう取り計ら
ってくれました。どうも、そんな悠長なことはでなかったようです。歯科口腔外科で
マウスピースを作らないと陽子線治療の設計図作成ができないとのことです。マウスピ
ース製作、頭部固定用治具製作、この2点が出あがって、CTにてどの角度から照射した
らよいのか設計するみたいです。病気は待ってくれません。陽子線治療の先生は結構無
理して、治療法を考えてくださりました。
抗がん剤を投与したその日から、陽子線治療が始まりました。抗がん剤の副作用はすご
ーく大変でした。口がまづく、吐き気がし、果物位しか食べられなくなりました。約10
間入院しました。この間も土日祝日を除いて毎日陽子線治療が行われました。陽子線治
療は大体3分弱の照射。他の人は照射時間は判らないようですが、私の場合、陽子線が
眼球の近くを走るので雷の光のごとく判るのです。陽子線治療は全く痛くも痒くもあり
ません。ただ、眼球の底を光が走るので失明の心配があります。ただ、先生曰く左目は
判らないが、右目は先ず大丈夫だからと・・・。
2回目の抗がん剤の投与が3週間後にあり、また、食欲不振になり、10間入院。後は
陽子線治療の計画回数及び線量 70.2GyE/26回を行って経過観察へ移る。
昨年の8月3日に最終陽子線治療が終わってから現在に至る。体調に余程の異変がない
限りこれといった治療はなし。ただ、陽子線治療の後遺症対策として、ヘパリン類似ク
リーム、点眼薬等を使用しているが、直接の鼻の炎症を治す薬ではない。
癌が無くなったのかどうか? 不明の状態。PETでの検査でも、炎症が反応しているので、
癌が本当になくなっているのかどうかは判らない。炎症が収まればハッキリとした答え
が出ることでしょう。
鼻の詰まりと鼻汁を何とかしてほしいと思う毎日です。こんな状態だと働きにも出かけ
られず、今後の生活のことが精神的に苦痛となります。
その時になって判ること、健康ですね。